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すべての通貨に対して円安なのか見極める必要はあるのでは?

NHK

この会社では歯ブラシの毛に使うプラスチックをタイから輸入しています。
しかし、円安の影響もあって仕入れ価格は1年前と比べて30%値上がりしました。
ホテルの部屋などで使うスリッパは中国にある自社の工場で生産、袋詰めまで行ってから輸入しています。
円安に加えて影響が大きいのが輸送費の高騰です。

「止まらない“円安”」 愛媛の現場から、NHK、2022/10/28

10/28のWEB記事ですが、昨日のニュースウォッチでもやっていたので触れておく。すべての通過に対して円安なのか、見極めるべきではないのだろうか。

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円安というよりドル高な相場

1年前とコロナ前(3年前)と今で通貨レートを見比べてみよう

通貨ペア3年前(2019)1年前(2021)2022/10
ドル/円109.0097109.7543147.0145
ユーロ/円122.0557129.8293141.9112
ポンド/円139.2625150.9644162.1907
豪ドル/円75.822982.464795.8248
スイスフラン/円109.6909120.0905147.3268
人民元/円15.789717.021620.3477
タイバーツ/円3.51183.43453.8691
ユーロ/ドル1.1195981.1835270.990377
データは、世界経済のネタ帳より。2022/10がnodataのものは9月を記載した。

全帯的に円安傾向にあるのは間違いはない。ただ、通貨によってはその幅が異なるのは当たり前の話ではある。

ただ、やはり幅を見るとドル円の変動がいちばん激しい。3年前~1年前はさほど変化がなかったのにもかかわらず、ここ1年で30円以上動いているのだ。これは取り上げるべき事象ではある。

ただ、記事で言及されているのは、タイと中国なのだ。別にこの企業を批判したいわけではない。輸送費用が上がっているのは事実であろうし、利益率が低くなるのは確かにあると思う。

ただタイに限ってみると、そうでもないよね、という。そもそも3年前よりも1年前のほうが円高である。この1年間の変動というと10%ぐらいとなる。もちろん原油の値段が変動したりと様々な要因があるし、この企業が別にバーツで取引しているとも言ってない。ドル建て取引なら影響は当然受けるわけではあるが、結局なんで取引しているのかなんてこの記事ではわからない。

だから真相なんてわからないわけではあるが、タイを例に出すのはあんまり本質じゃないように思えてしまう。

円安を伝えたいのであれば、もっと変動幅が大きいものを取り上げるべきではないだろうか。この記事の冒頭は

円相場は10月20日、一時1ドル=150円台まで値下がりし記録的な円安が続いています。
影響はどこまで広がっているのか、現場を取材しました。

「止まらない“円安”」 愛媛の現場から、NHK、2022/10/28

とあり、ドル/円が円安だといっているわけだ。

となると、ドル/円を使っているものを取り上げた方が簡潔にわかるだろう。

会社の想定円相場が1ドル=125円想定だ、と記事に書いてあるからきっとドル建て決済なんだと思う。だから、30%値上がりもその通りだろうし、記事にするのもいい。ましてや、地域局のニュースだし。

でも、”円安”といってドル円相場をあおるなら、ドル円を明らかに使っていることがわかるようなもので伝えた方が、メディアとしてはわかりやすような気がしてならないのだ。

NHKメディア
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