豊見城市長選で、野党系(オール沖縄)の現職が破れ、自民・公明推薦の新人が勝利を収めた。
任期満了に伴う沖縄県豊見城市長選が9日投開票され、新人の元市議徳元次人氏(41)=自民、公明推薦=が、再選を目指した現職山川仁氏(48)=立民、共産、れいわ、社民、沖縄社大推薦、新人のNPO法人理事辻内岳晴氏(42)を破り、初当選した。投票率は49.72%で過去最低。
沖縄・豊見城市長に自公推薦新人 オール沖縄支援の現職破る
自公勢は市長選は6連勝。だが国政・知事選は負ける
参院選
2022年7月の参院選は、無所属(オール沖縄)の現職が46.9%を獲得し、当選した。
しかし、新人の自民党は、46.4%。票差とすると3000票以下の差である。
選挙は当選するか・しないかの世界なのでタラればはないのだが、参政党、NHK党、幸福実現党が立候補しており、票差でいえば最下位の幸福実現党票分だけでも逆転する僅差だ。
参政党も新規政党とはいえ、どちらかといえば保守であるし、広義の保守分裂であったのかもしれない。
沖縄県知事選
2022年9月に行われた沖縄知事選。
玉城氏が2度目の当選を決めた。得票率は50.8%。339,767票であった。
次点の佐喜真氏(自民・公明推薦)は、274,844の41.1%。
最下位の下地氏(無所属、元自民党・国民新党・維新の会)は、8.0%の53,677票であった。
そう。これも下地氏は保守派の人物で、2020年にIR問題で維新を除名された人物で、自民党への復党は認められなかったものの復党願を出している。(参考)
玉城氏は50%を超えているのでいずれにせよ勝ってはいるが、佐喜真氏票+下地氏票でみると328,521票で、約1.1万票差だ。
市長選
2022年1月:名護市長選 → 自民・公明推薦の現職勝利
2022年1月:南城市長選 → 自民・公明推薦の前職勝利
2022年2月:石垣市長選 → 自民・公明推薦の現職勝利
2022年4月:沖縄市長選 → 自民・公明推薦の現職勝利
2022年9月:宜野湾市長選 → 自民・公明推薦の現職勝利
2022年10月:豊見城市長選 → 自民・公明推薦の新人勝利
市長選のポイントは、自民・公明推薦の与党側候補と共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦のようなオール沖縄体制の候補の一騎打ちになることだろう。
知事選では、玉城デニー氏に52.41%の票を集めた沖縄市や、51.38%の豊見城市、50.28%の南城市でも負けれいることが問題だろう。結局のところ「玉城デニー」という地名力があれば勝てるだけなのだろうか。
ちなみに、石垣市は46.08%でトップであるが、名護市、宜野湾市のトップ得票は佐喜真氏である。
再来週の那覇市長選はどうなるか
10/23に那覇市長選が行われる。
自民・公明推薦の知念氏は立候補を表明しており、参政党と協定を結び、参政党から立候補の意向を示していた仲松氏は出馬を取りやめた。
対抗馬は、共産、立民、社民、社大、れいわ、にぬふぁぶし推薦の翁長氏だ。
もちろんまだ告示されていないが、オール沖縄対自公勢の様相だろう。
知事選では、那覇市は玉城デニー氏に53.30%とかなりの票を集めている地域だ。「オール沖縄」を掲げてここでも勝てないと、もはやオール沖縄は厳しいのかもしれない。
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