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コロナの感染者数報道はいつまで続けるのだろう

NHK

先週より何人増えた等、色々な報道がなされているが果たしてそれって意味があるのだろうか?

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もう全数把握はしていない

9月26日に、全数把握を簡略化した。つまりもう全数把握ではないのだ。

となると、あの報道で言われる「感染者数」とは何なのだろうか。「確認された感染者数」であるし、そもそもそれがどんな有意性を示すものなのだろうか。

NHKはいまだに、都道府県別の感染者数を伝えるときはあり、過去最大となったときは赤色で強調し伝える時がある。

このようなグラフをいまだに提示していたりもするが、カウントの方法が変わったのだ。ということは、それ以前とそれ以降ではグラフを分けるべきであろう。全数把握をしようとしていた時と全数把握をする気がなくなったときでは、そもそも基準が違うのだ。同じグラフで表すのはおかしい。同じグラフで示したいのであれば、どちらかの数値を補正するべきであろう。

各社の報道例

各社の報道例を見てみよう。

厚生労働省は10日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに13万5761人確認されたと発表した。前週の土曜日から約2万6000人増加した。

全国で13万5761人新規感染、前週から2.6万人増 新型コロナ、毎日新聞、2022/12/10 17:07

国内の新型コロナウイルス感染者は10日、新たに13万6249人確認され、1週間前と比べ約2万6400人増えた。死者は158人、重症者は前日と同じ378人だった。

国内で13万6249人コロナ感染、1週間前より約2万6400人増…死者158人、読売新聞オンライン、022/12/10 20:51

国内で10日、新たに13万6244人の新型コロナウイルス感染者が確認された。先週より2万6千人余り増えた。都道府県別では東京1万4558人、神奈川9067人、愛知8523人など。

国内13万6244人感染 新型コロナ、158人死亡、産経新聞、2022/12/10 19:28

とバラバラなのだ。これは各社が独自に集計しているからでもあるので、一概に否定するべきではないのであろうが、独自集計であるのならばどのように集計したかを記事内で明記するべきであろう。

厚生労働省がきょう発表したものは、毎日新聞の記事にもあるように、135,761人である。そしてこの数値には、

注:陽性者数はHER-SYS報告値、重症者数と死亡者数は自治体公表値。
  広島県においては、HER-SYS入力時間が他の都道府県と異なることから、陽性者数について厚生労働省の集計値と広島県の発表値とで1日ずれが生じていることに留意。
※1:国内事例については、令和2年5月8日公表分から(退院者及び死亡者については令和2年4月21日公表分から)、データソースを従来の厚生労働省が把握した個票を積み上げたものから、各自治体がウェブサイトで公表している数等を積み上げたものに変更した。また、全数届出見直しを受け、令和4年9月27日公表分から、各自治体からHER-SYSにおいて報告された総数を積み上げたものに変更した。
※2:国内事例には、空港・海港検疫にて陽性が確認された事例を国内事例としても公表している自治体の当該事例数は含まれていなかったが、令和4年9月27日公表分からは、空港・海港検疫にて陽性が確認された事例は国内事例の内数となる。
※3:一部の都道府県における重症者数については、都府県独自の基準に則って発表された数値を集計。

新型コロナウイルス感染症の現在の状況について(令和4年12月10日版)、厚生労働省 健康局 結核感染症課、2022/12/10

と、長々と注釈が書かれている。

別に誰も嘘を伝えようとしているわけでもないだろうし、間違ってはいないのだが少し気になるところだ。厚生労働省の発表をそのまま発表するのであれば、その資料の通りであろうが、そうではない数値を使っているのだ。それならば注釈があるのは正しい姿であるように思うのだ。

と、結局のところ厚生労働省の発表注釈にあるように「令和4年9月27日公表分から、各自治体からHER-SYSにおいて報告された総数を積み上げたものに変更した」のだ。となると、第7波とされているものとこれからの数値比較は何ら意味もないものであって、もしその表現をしているメディアがあると、自ら統計の意味を理解していないことをアピールしているといえよう。

例えばこんな報道

東京都内の新型コロナウイルスの感染者数を人工知能(AI)で予測している名古屋工業大(名古屋市)の研究グループは15日、都内での「第8波」のピークが来年1月14日頃に到来するとの予測結果をまとめた。1日当たりの新規感染者(1週間平均)は第7波並みの約3万1000人。感染力が高い変異株が流行すれば、1日当たり6万人に達し、過去最多を大幅に上回る恐れもあるとしている。

東京の第8波ピーク「来年1月14日頃」、感染1日3万1000人…名工大グループ予測、読売新聞オンライン、2022/11/16 5:00

新型コロナウイルスの「第8波」について、東京都では来週にかけて感染拡大が本格化し、新たな変異ウイルスの感染力が強い場合には年末から年始に1週間平均での1日の感染者数が「第7波」のピークより多い、およそ3万6000人にのぼる可能性があるとする、AI=人工知能を使った試算の結果を名古屋工業大学のグループがまとめました。

シミュレーションは、名古屋工業大学の平田晃正教授のグループが11月10日までの感染者数の推移のほか、ワクチンの効果、それに人の移動といったデータをもとに、「BQ.1」などの新たな変異ウイルスが増える前提で、AIを使って今後の感染状況を予測しました。

新型コロナ「第8波」AI試算 “「第7波」ピーク超えも” 名工大、NHK、2022/11/15

このように第8波の数値を予測したという報道がある。ただしこういった予測の仮定として「同じ計測基準であること」は求められるだろう。実際にこの研究には前提条件が提示されている。

第8波における新規陽性者および死者数のプロジェクション、COVID-19 AI&Simulation Project(名古屋工業大学 先端医用物理・情報工学研究センター)、2022/12/2

そう、検査体制は「第7派」と同様なのだ。となると、検査体制が同じでない現時点においてこの数値は何の意味もなさない可能性が否定できない。

この研究が悪いわけではない。統計的に意味のないデータとなってしまっただけだ。

報道とはいたずらに不安をあおるものではないはずだ。

こういった研究であればそのまま伝えるのではなく、補足をしたうえで記事にするべきであろう。

NHKメディア読売新聞
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