
たぶんこの辺が日本における第1報。でこのあとに謝罪ニュースが続く。

というものの、産経新聞ぐらいしか報じていなさそうだ。あとは、CNNとかニューズウィークとか。
結局のところ外される、ということはわかるのだが、どう物議を醸しだしているのかがこの記事を読んでも分からないところだ。
デンマークの王位継承順位
結局のところ、維持されるという記述はあるものの、結局どうなのかが触れられていないのでここで触れておこう。
2009年に継承法が改正され、長子優先の継承順位となった。これは、ノルウェーやスウェーデンと同様であり、北欧の国は歩調を合わせることとなった。
09年改正前は1953年の継承法で、男子・男系優先だが、現国王に男子がいない場合は、国王の女子を優先する方法であった。その結果として、現女王であるマルグレーテ2世が生まれている。
ここで現段階における継承順位を見てみよう。
- フレゼリク王太子(マルグレーテ2世の長男)
- クリスチャン王子(フレゼリク王太子の長男)
- イザベラ王女(フレゼリク王太子の長女(第2子))
- ヴィンセント王子(フレゼリク王太子の次男(第3子))
- ヨセフィーネ王女(フレゼリク王太子の次女(第4子))
- ヨキアム王子(マルグレーテ2世の次男)
- ニコライ王子(ヨキアム王子の長男(第1子))
- フェリックス王子(ヨキアム王子の次男(第2子))
- ヘンリク王子(ヨキアム王子の三男(第3子))
- アテナ王女(ヨキアム王子の長女(第4子))
今回称号のはく奪が発表されたのは、順位からすると7番目~10番目に位置する。長子優先である以上、王制が維持されるとするならば、フレゼリク王太子、クリスチャン王子となり、将来的にはその子どもへと引き継がれていくのだろう。
そう考えてみると、ほぼほぼ王位継承権があるといっても現代社会においては回ってくるものでもない。スリム化を目指す王室といった側面からすると、何らおかしくはないが急すぎるといえばそうなのかもしれない。
君主制維持の難しさ

別記事(ELLE)では、メアリー皇太子妃のコメントについて触れられている。
メアリー皇太子妃の発言の通り、長子優先である以上、戦争や重篤な病気で若く命を落とすことが少なくなった現代社会において、第2子以降が王室に残るべきかは課題となるのだろう。
長子優先とはいえ、2000年代生まれが複数おり、断絶する可能性がないことも大きいのかもしれない。
貴族が認められている国であるのであれば、王室としてとどまるよりも、公爵等別の立場として過ごした方が、変化も少なくコスト削減も図れる。
結局のところ、そういった方向へと向くのだろう。現に、成年になってから領地を得るのはクリスチャン王子のみと2016年になっている。長子だけでも回らなくもないのだろう。
日本の皇族
結局のところ、日本の皇族とは事情が異なる。
日本の皇族継承順位は男子男系に限定されている。とはいえ現状は以下の3人だ。
- 秋篠宮文仁親王殿下
- 悠仁親王殿下
- 常陸宮正仁親王殿下
結局のところ跡継ぎがいるのかが話題となる。天皇家は、子どもが少なく、男子男系なのにもかかわらず女性が多い。選べることではないから致し方ないのだが、これは事実だ。
明治天皇と昭憲皇太后には子女はなく、いずれも側室だ。大正天皇は、貞明皇后との間に4人の男子を設けたが、その4人のうち2人には子女はない。結局のところ、皇位継承者が3名になったように、男子には恵まれないことが多いのだ。
女性宮家問題も時折浮上するように、日本の場合は皇族をどうやって維持するかが問題だ。
もちろん、欧州諸国と同様に長子優先にすればそれまでではあるが、日本の場合はそんな簡単に決まるものではないし、悠仁親王殿下がいる中で、議論は進まずにまだ数十年は続いていくのだろう。
「日本の皇室の公務が少ない」なんてことを指摘する記事もあるが、天皇家と国民の結びつきはどうなのかは気になるところだ。もちろん、廃止を声高に叫ぶ層は一部ではあろうが、このまましぼんでいくこともあるのかもしれない。
新年の一般参賀をみても、平成時代の末は、平成30年に12万人、平成31年に15万人の参賀者があった。令和は、コロナで2年行われていないが、令和2年が6.8万人だ。とはいえ、御即位一般参賀は14万人で、まだまだ慕われているのだろう。
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