連日、なぜかサッカーをトップニュースで報じる。そう連日だ。今日はまだ試合を終えたわけでもないのになぜかトップニュースだ。
トップニュースの意味とは
ニュースも、角度を変えると発見がある。
価値観の多様化が加速する現代社会。だからこそ番組がこだわるのは、ニュースの「視点」を示すこと。独自の取材や記者キャスターの知見を生かし、ニュースを「点」ではなく「面」で捉える、その助けとなる番組を目指します。スポーツは結果を速報で! 気象情報はポイントをわかりやすく!
ニュースウォッチ9、NHK
これが、この番組が謳っている番組内容である。しかし連日サッカ―を取り上げている。
別にサッカーを取り上げることは否定しない。グループステージを突破した日であったり、ドイツ、スペインに勝った日に取り上げるのは理解ができる。サッカー代表がそれなりに知られているのは事実であるし、取り上げてもいいだろう。
ただし、夜から早朝にかけて行われた試合を、翌日の21時にトップで伝えなければならないか、といわれるとそうではないだろう。
この番組はニュース番組なのだ。「スポーツは結果を速報で!」といっているが、サッカーワールドカップにおいては、19時台に行われた試合以外は速報性はない。半日以上もう時間がたっているのだ。
冒頭に取り上げた時間
12/5:00:00~16:23
12/2:00:00~23:52
12/1:00:00~12:32
スペイン戦の前日の12/1からトップでサッカーワールドカップについて報じている。そう、前日からだ。
そもそも前日ということは、試合を行っていないわけで特段伝えることはないはずだ。12/2には、補正予算が成立したし、12/1には節電要請が始まり、旧統一教会救済法が閣議決定された。
そもそも、今は国会開会中である。何かしらの発言、トピックスはあるはずなのだ。この番組は1時間番組で、スポーツコーナーと気象情報コーナーがある。となるとニュースは冒頭の導入あたりを除けば48分程度に限られている。
12/2に至っては、その半分の時間をサッカーに費やしたのだ。そんなに他にニュースがないとでもいうのだろうか。
無駄な反感を買うだけに過ぎない
結局反感を買うだけだ。別に個人的にはある程度は取り上げてもいいだろう。ただ、デイリーハイライトを別に設けつつも、あえてニュース番組で番組の大半を使ってまで報じる必要は謎だ。
試合後の結果を報じるのであればまだしも、試合前はまだ何も起こっていないのだ。
公共放送なのだから視聴率を気にしない報道をするべきでは
ニュース番組を名乗っているなら、ニュースを報じるべきだろう。ニュースウォッチ9になってバラエティ番組と化した感は否めないが。
アナウンサーがサッカーで勝つ方法を考えるたり、記者の良くわからない感想を発したりと、バラエティ性が伝えたいところなのだろうか。
結局NHKの報道は、視聴者が多い時間ほど無駄な要素が付加されて、公共放送である意味を発揮しきれていないように思えてならない。
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