公明党山口代表が続投を表明した。

自民党・統一教会問題で燃える今、公明党も危機に瀕している。
消えた定年制
2014年はこうだったのだ。
地元の方から地域課題についてのご相談を頂く際に、議員の定年制が話題にのぼることがあります。高齢化社会と言われますが、議員の中にも様々な年代層があります。公明党は公党の中でも、定年制を採用しています。6期の任期を終えた者、もしくは議員在職中に68歳を超える場合の公認は行わないとのことです。これをご説明すると、多くの方が感心されます。本来、政治家の出処進退は自分自身が決めるというのが筋ではないかと思います。「いつまでも、議員という立場にしがみついている様な者には、良い仕事が出来ないよ」という厳しいご指摘を忘れる事なく、これからも精進して参りたいと思います。
https://www.komei.or.jp/km/yokohama-ozaki-futoshi/2014/05/10/%E5%AE%9A%E5%B9%B4%E5%88%B6/
2018年
公明党は2日の持ち回り中央幹事会で、来年の参院選の第1次公認候補として選挙区7人、比例代表6人の計13人を擁立すると発表した。同党は内規で「任期中に69歳を超える場合は原則公認しない」としているが、山口那津男代表(65)と山本博司(63)、若松謙維(かねしげ)(62)両氏は例外として公認した。
https://www.sankei.com/article/20180702-5ISP7KBVYNOH7KM24XSFEYE3LY/
そして2019年。
公明党は、次の衆院選で東京12区に太田昭宏前代表(73)=当選8回=を擁立しないことを決めた。公明党は内規で「任期中に69歳を超える場合は原則公認しない」と定年制を導入しており、太田氏はこれに該当する。ただ、太田氏のほかにも定年制にあてはまる現職議員は少なくなく、実効性を持たせることは長年の課題でもあった。公明党は定年制の実行に本腰を入れるのだろうか。
https://www.sankei.com/article/20190625-XDJO76PNQRI6NM7C6K3XU2QPZA/
山口氏の参院任期は2025年までであるが、それまで山口体制で臨むのだろうか?
彼は”原則”を例外としてそもそも議員をやっているのだ。
人気がある?後任がいない?
2009年に落選した太田氏に代わって代表となった山口氏。13年の代表をしており、公明党で最長の期間だ。
13年間も代表に居座っているのだから、メディア露出は多いだろうし、知名度・ネームバリューがあるのは当然だろう。しかし、彼も70歳。もう次の参議院選は出ないだろう。2025年には73歳。次ももし定年制度を無視して出るならば、近畿修了時は79歳だ。
来年の統一選にむけて、党の顔がというが、そもそもその場しのぎである必要はあるのだろうか?
代表を退いたとしても、それなりの役職においておけば、彼の顔は使えるだろうし、彼が議員である間は、ネームバリューは使えるはずだ。
なのに、今後のことを考えず、「統一地方選」のみに焦点をあてる。学会員の高齢化が騒がれる中、本当に最善なのか疑問を呈するところだ。
ちなみに、山口氏は後任に「石井啓一」氏の名前を挙げているそうだが、彼は64歳。もし衆議院が任期満了になったとすると66歳で、任期中に69歳を超えることを忘れてはならないし、今の公明党副代表3名も定年制を適用するならば今期までで、年齢を考えると党役員についている中である程度の長期が可能なのは。参議院幹事長の「谷合正明」氏しかいないのだ。
地方からの要望に応えたところでもうジリ貧?
創価学会も会員の高齢化は止まるわけもなく、新規入会者が多いわけではないであろう。
そう考えると、創価学会員・地方からの要望にいちいち答えていれば、「公明党」の国政政党の価値がなくなりかねないのではないか。
もちろん、選挙協力として自民党とべったりではあるからまだいいのかもしれないが、今回の統一教会問題の終着点として、「宗教」から距離を置こうとなれば、自民党は公明党を切らざるを得なくなる可能性は、まだ否定できるものではない。
そうなってしまえば、与党の中にいるというアイデンティティは失われ、学会員以外からの支持も減るであろう。与党の中にいる自民党以外の政党としての価値を感じている人だっているのだ。
公明党のチャンスは今だった?
維新の会の代表が馬場氏になったように、今なら変えるチャンスだったのではないだろうか?
自民党が統一教会で揺れ、維新の会が松井氏が抜けて揺れている中で、例えば若返りを図るだとか、女性登用をするんだ、だとかメッセージを伝えることはできたはずなのだ。
しかしそれをしないどころか、山口氏の続投をすることで、日本共産党に次ぐ独裁体制を継続することとなるのだ。これが「公明党」としての価値を失わせる選択とならなければいいのだが。
コメント