首相の方針を否定する内閣メンバー
自民の世耕弘成参院幹事長は13日の党役員会で、首相を前にこうクギを刺した。世耕氏は、自民が7月の参院選公約に増税方針を示さなかったことを念頭に「公約と整合的なものにしないといけない」とも指摘した。
防衛増税 首相への反発拡大 世耕氏「公約と整合的に」、産経新聞、2022/12/13 20:18
首相の方針をツイッターで「理解できない」と記した高市早苗経済安全保障担当相は、13日も批判のトーンを変えなかった。 記者会見では、「間違ったことを申し上げている考えはない。(首相が)罷免されるなら、それはそれで仕方ない」と言及。首相が来年度は増税を見送る方針を示したことを踏まえ、12日に「再来年度以降の財源の問題なら、賃上げや景況を見極めてからの指示でも良かったのでないか」と伝えたことも明らかにした。
党内では、首相が増税方針の表明から短期間に具体策を決めるよう与党側に指示したことにも「強引だ」(自民幹部)との指摘が強まっている。同日の党税制調査会小委員会では「急に増税ありきの議論が出てきて、数日で結論を出さなければいけないとは拙速だ」などの批判であふれた。同委では、結論を来年以降に先送りすべきだとの声も続出した。
国家安全保障戦略など「安保3文書」の改定案が決まる前に増税論が先走ることへの批判も強い。自民の佐藤正久元外務副大臣は13日、ツイッターで「税負担の前に防衛力強化の内容説明が必要。レストランに入り、メニューを見せずにお金を取るようなやり方では理解が得られない」と訴えた。 増税への批判は、「防衛国債」の発行を提唱した安倍晋三元首相に近い議員以外にも広がる。首相が率いる岸田派(宏池会)の中堅も、増税対象に法人税が浮上することを引き合いに「企業に賃上げを求めるのに、言っていることがめちゃくちゃだ」と批判した。
結果的には、「辞任」が続いた岸田内閣。果たして、高市氏を罷免する決断力はあるのだろうか。
そもそも、現在の岸田内閣は、臨時代理順位の第2位が高市氏となっている。内閣のメンバーかつ第2位として指名した人ともめるとは、「聞く力」とはどこへ行ったのだろうか。彼の「聞く力」は特定の人の言葉しか聞こえない可能性がある。
最近では支持率が少し上昇したとはいえ、誤差レベルであるし、求心力はあまりないように見えているなかで、反発がありそうなことを平気で表明してくる姿勢を貫く岸田氏は、面白いと思う。やはり、近くに選挙がないことがこうさせているのだろうか。
自民党に岸田おろしをする力はあるのか
まぁどこかのタイミングでは増税はするんだろうけど。結局。
防衛費の増額が必要かといわれると、多少は増やすべきはあろう。現に何も対応できていないのは事実で。まぁ何を撃っても、「遺憾だ」「非難する」ぐらいしか言われないわけで。岸田内閣がもし続くとなると、結局その増えたお金をアメリカに渡すだけなような気がしてならないが。
中国と同じだけ金を使うか、というと現実的にではない。日米(韓)と協力するのが結局は現実的ではあるだろう。人口も違うし、1国で対応するなら、それこそ軍事大国化して、一大産業にでもしなきゃ無理な話だろう。この少子化の中で、いくら無人兵器が増えたとしてもそれなりに人はいるわけで、現実的ではない。
防衛費の増額も、割とすぐに独断で決めたことを考えると、アメリカからお声でもかかったのだろうか。
誰かが言い出したことは結局やるのが日本の政治。トップの人が変わっても基本的にはいつかやる。防衛費の対GDP比向上は結局やることにはなるようには思う。
とはいえ、プロセスは大事だと思う。せめて自民党内で議論を尽くし団結して進むべきように思う。そこれそ、自民党は郵政民営化の時は多少揉めたが、それぐらいだろう。政権が変わったのは結局麻生内閣後。サブプライムローン、リーマンショックといろいろあったが、あの時は、地方で集団離党が起きていたりする。中央が変わらなければ、おろし始めるのは地方の可能性はあるかもしれない。
現に、12月2日に行われた茨城県知事選は、単独過半数は維持したものの、9議席も減らした。当選者のうち10人は無投票当選であり、来春の統一地方選へ向けては幸先が悪い。
統一地方選で負けたくない地方から、そろそろいろいろな動きが出てきてもおかしくはないように思う。
自民党の総裁選に出ていたのは、岸田氏のほかに、河野太郎氏、高市早苗氏、野田聖子氏であるが今声を上げているのは高市早苗氏だけだ。世耕氏や佐藤正久氏も記事には出てくるが、どこまで止める気があるのかはよくわからない。世耕氏は安倍派であるから、どちらかといえば高市氏よりなのはわからなくもない。佐藤氏は茂木派で、茂木氏は幹事長で特段岸田氏を止める気はなくしたがう気のようだ。
防衛費増額の財源を巡る増税議論に閣内や自民党内から異論が相次いでいることについて、自民党の茂木幹事長は「決まったら従うのが慣例だ」と釘を刺しました。
茂木幹事長:「年末の予算編成、そして税制改正についてはこれまでも様々な形で議論が行われる。決まったらですね、その方針に従っていく。これが、これまでの慣例であった」
茂木幹事長は来年は増税しないと強調したうえで、再来年の2024年度以降の適切なタイミングで、その年の不足分を補うため段階的に税制措置を行っていくと説明しました。
防衛費“増税”に相次ぐ異論…自民・茂木幹事長が釘「決まった方針に従うのが慣例」、テレ朝NEWS, 2022/12/13 14:09
結局、反岸田でいるのは安倍派が中心なんだろう。
増税への異論は安倍派からも…。
自民党・萩生田政調会長:「増税という選択肢は最終の選択肢だということを私は申し上げましたので、例えば国債も排除しないで、しっかり予算を組んで」
西村経済産業大臣:「投資、賃上げを阻害しない、そして国民全体で負担という考え方に基づきバランスの取れた議論がなされることを期待しております」
政治部・小池直子記者:「なぜ安倍派からこういった意見が多く出ているかについては、生前安倍元総理は、防衛は今だけのことではないと、国債をちゅうちょせずに防衛費に使うべきだと主張していた」
“防衛増税”「国民 自らの責任」岸田総理が強調…高市大臣“反発”自民党内ゴタゴタ、テレ朝NEWS、2022/12/13 18:34
そう考えると派閥間のいつもの争いで、結局もめごとなんてなかったことように決まってしまうのだろうか。
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