意味があるかないか、といえばないのは確か。今年何発撃っていることやらっていう話。まぁただ国会が開いている以上、公式に非難するという意味では遺憾というだけではあるが形式的に提出されるのだ。(この記事は、第2号会議録の話なので、10月4日のミサイルに対しての決議です)
衆議院の決議
私は、自由民主党、立憲民主党・無所属、日本維新の会、公明党、国民民主党・無所属クラブ、日本共産党、有志の会を代表いたしまして、ただいま議題となりました北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議案につきまして、提案の趣旨を御説明申し上げます。(拍手)
第210回国会 衆議院 本会議 第2号 令和4年10月5日
北朝鮮が例を見ない頻度で弾道ミサイルを発射し、挑発行動を繰り返していることに加え、昨四日、およそ五年ぶりに我が国上空を通過する形で弾道ミサイルを発射したことは、我が国の安全保障はもとより、国際社会全体に対しても明白かつ深刻な脅威であり、断じて容認することはできません。
この「北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議案」は、山口俊一君外十二名提出されたものだ。
参議院の決議
ただいま議題となりました自由民主党、立憲民主・社民、公明党、日本維新の会、国民民主党・新緑風会、日本共産党及びNHK党の各会派共同提案に係る決議案につきまして、発議者を代表し、提案の趣旨を御説明申し上げます。
第210回国会 参議院 本会議 第2号 令和4年10月6日
案文朗読に先立ち、一言申し上げます。
今朝、北朝鮮は今年二十一回目の弾道ミサイルを発射いたしました。このような行為は断じて容認できず、断固として抗議をいたします。
「北朝鮮による弾道ミサイル発射に抗議する決議」は、石井準一君外10名発議されたものだ。
れいわ新選組は共同提出に加わらなかった
ところで衆議院の現在の会派は、決議を共同提出した、自由民主党、立憲民主党・無所属、日本維新の会、公明党、国民民主党・無所属クラブ、日本共産党、有志の会のほかにれいわ新選組がある。
同様に参議院の会派を見ると、自由民主党、立憲民主・社民、公明党、日本維新の会、国民民主党・新緑風会、日本共産党、NHK党のほかに、れいわ新選組、沖縄の風がある。(参政党は政党要件を満たしたが、1人なので会派を結成していない)
衆参ともに可決されているわけだが、この共同提出する派閥としない派閥の違いは何なのだろうか。
れいわ新選組は、この決議を受けてコメントを発表している。賛成する一方で、「本当に上空であるのか」「米国、韓国等関係国の表現」を問題点として挙げている。まぁあながち言っていることがおかしいわけではないが、日本のEEZへ弾道ミサイルを打った中国と協力って可能なんだろうか。「中国との連携に言及しなくなったことは対北朝鮮外交上の後退」らしいが、対北朝鮮外交で中国が役に立ったことってあったんだろうか。
中国も打っているわけで、中国のミサイルと北朝鮮のミサイルの何が違うのかよくわからなくなるが。
れいわは定期的に声明を出すわけだが、何のためにやっているのかよくわからない。ほかの党よりは、自分たちの考えを発信しているといえばそうなんだろうか。賛同するけど棄権して声明を出したり、反対はしないけど棄権して声明を出したりしているが、賛成しておいて問題点を挙げるぐらいなら反対してもよいような気もする。
素人目に見てしまうと、棄権は放棄しているように見えてしまうが、2項問題といろいろあるので政治はややこしい。
問題点を挙げるなら、その内容に問題があると思っているわけでそれなら堂々と反対すればいいのでは?と思わなくもないのだ。
沖縄の風にも一応触れておくと、伊波洋一参議院議員が外交防衛委員会で以下の発言をしているので、共同提出していないとはいえ、方向性は国会はみな同じなのだろう。
冒頭、北朝鮮による弾道ミサイル発射に強く抗議します。
第210回国会 参議院 外交防衛委員会 第1号 令和4年10月13日
北朝鮮の軍事的挑発に対しては、我が国も対話の窓口を閉ざし、経済制裁や軍事的な抑止力強化で対抗してきました。しかし、結果として、北朝鮮の核やミサイル開発を止めることはできず、無関係な在日朝鮮人へのヘイトが巻き起こり、拉致問題も解決できていません。圧力一辺倒ではなく、国際協調により北朝鮮に政策変更を迫ることが必要です。
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