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自民党最大派閥「安倍派」はこのまま終わってしまうのか

 自民党最大派閥の安倍派(97人)は、安倍元首相の死去後空席となっている会長ポストについて、当面は選出を見送る方向で最終調整に入った。複数の派幹部が明らかにした。
(省略)
派内では一時、塩谷氏が会長に昇格する案も取り沙汰された。ただ、塩谷氏が先の衆院選で比例復活当選だったことなどから、「他派閥と渡り合えない」との反発が出ていた

空席の安倍派会長、当面は選出見送りへ…塩谷氏昇格案に「他派閥と渡り合えない」との声、読売新聞オンライン、2022/10/12(水) 5:00
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安倍氏が死去し、結局は会長は空席のまま

塩谷氏昇格かと思いきや、結局当面選出を見送りとの報道だ。

町村派だったものが、町村氏が衆議院議長になったことで細田派になり、細田氏が議長となったために安倍派と変わった。その中で、安倍氏が死去し2か月以上たったまま空白のままだ。閣僚には4人を送って、物議はあるが議長を輩出した派閥で最大であるのに、会長が決まらない。

現状会長代理である、塩谷氏、下村氏が仕切っているとも言えなくはないだろうがどうなのだろうか。

そもそも「塩谷氏では他派閥と渡り合えない」としながらも、現行体制を維持するのであれば名目上会長代理がトップなのだから、「塩谷・下村体制」であるはずだ。ほかの派閥と渡り合えないのであれば、なおさら決める必要があるように思えるのだが、この選択はどうなのだろうか。

もちろん比例復活の塩谷氏でどうなのかとの意見よりも、「比例復活で72歳」であることにも注目はしておくべきだろう。自民党は今のところ重複立候補は「73歳定年」であるままのことを考えると、次の選挙で引退もあるだろう。そもそも塩谷氏案ぐらいしか出ていないこと自体が、安倍派として価値がないようにも思えてならない。

それこそ下村氏が総裁選に出ようとしつつも諦めるのようなぐらいなんだったら、総裁選に出る気がある人を推した方が意味があるようには思う。まぁ下村氏も68歳で終わりが近いのは言うまでもないが。

若さを考えたら世耕氏とかも選択肢だろう。派閥の方向性がなければ空中分解して離脱者が増えるだけだろう。

安倍派体制が続き、高市氏が派閥復帰のような形があればまた違った未来はあったのだろうが、そうはならなかった以上、このままなんだろう。

他の派閥はどうか

そもそもほかの派閥を怪しいところではあるが、ついでに見ておこう。まぁそもそも衆院58,参院26は無派閥で、自民党もキーとなる人がいないのかもしれないが。

茂木派

現状の第2派閥は平成研究会。茂木派だ。茂木氏は66歳。衆院34,参院20。

閣僚には3人輩出している。会長の茂木氏は、自民党幹事長であり、露出も多いし発言も取り上げられる。会長不在で先が見えない安倍派(衆院59、参院38)とは大きく勢力に差があるのは事実だが、2番手であるのも同時に事実。

しかし、総裁候補がいるかといえば疑問なところで、21年の総裁選では4人の立候補者すべての推薦人にこの派閥の議員が名を連ねている。

麻生派

第3派閥が志公会。麻生派である。衆院38,参院15。会長は麻生氏で82歳。

閣僚は3人。いろいろ尖った発言をする河野氏はこの派閥。敗れたものの21年総裁選には河野氏が立候補はしたわけで、それなりにまだ未来はありそう。とはいえ、一本化して河野氏を推したわけではない点は留意すべきだろうが。

22年2月に4人が退会して、第3派閥になった。

二階派

志帥会、二階派。衆院34、参院9。会長は二階氏で83歳。

所属議員だった秋元氏、河合案里氏が逮捕基礎され、田畑氏、吉本氏など議員辞職をする不祥事を起こした議員が所属していた会派だ。

閣僚は2人だが、国家公安委員長と内閣府特命担当大臣。あまりポストとしては良くはないか。菅政権時は、二階氏が発言力もあったように思うが、少し存在感も薄いような。

二階氏が国会にいないように、この派閥も先は怪しい。菅政権の終わりにはそれなりに存在感はあったが、もう年なのだろうか。

岸田派

宏池会、岸田派。衆院33、参院10。

首相である岸田氏が2012年から首相になった現在も会長を務めている。岸田氏は65歳。

閣僚は岸田氏を含めて4人。内閣支持率は減少の一途をたどっているが、首相でいる間は発言力を持つのだろう。

森山派

近未来政治研究会。森山派。衆院6,参院1。一番小さな派閥である。

会長の森山氏は77歳。8月に選対委員長になった。

石原はが落選し、初代会長の山崎氏が選挙で立憲民主を応援したところで騒がれた派閥。7人で何ができるかは知らない。存在感もない。

閣僚は0人。新規入会者がいるわけでもなく、石原宏高氏は、2021年に岸田派に移ったわけで、そのうちなくなるようにしか思えてならない。

どの派閥も人はいない?

結局、発言力があり、ネームバリューがある人がいいんだろう。

でもそんな人が結局いないのだ。だから結構な年配の人が会長でまとめている。派閥の会長は何かが起きなければやめるものでもないから、長くいるのはまた事実なんだろうが、派閥の存続、発言権向上を考えれば、若い人にして長い間やらせるというのも一つの手だろう。

岸田氏は2012年から会長だ。10年前だから55歳の時だ。彼は、そこから9年たって総裁の座をつかんだという事実は、派閥を考えるうえであってもいいように思える。

会長不在というのは、他の派閥の状況を見るとチャンスでもあるとは思うのだ。とっとと決めて、次の時代を見据えることも大切なのではないだろうか。

政党自民党
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