山梨県にあるリニア中央新幹線の実験線でメディア向けの試乗会が開かれました。10月4日、川勝平太知事が静岡県内の市長たちに視察を呼び掛けた渦中の現場です。 <和田啓記者> 「リニア中央新幹線の先頭車両です。きれいな流線形が際立つボディーとなっています」 JR東海は、1997年から山梨リニア実験線で走行試験を続けていて、10月5日は、記者が時速500kmの世界を体験しました。川勝知事はこの施設を11月2日に視察する予定だと、静岡県内の市長たちの前で語り、一緒に参加するよう呼びかけました。 <川勝平太知事> 「(時速)500km、(長さ)43kmの実験線なので、しばらく体感できる。関心のある方は首長さんの列車ということでですね」 JR東海は「視察の日程は調整中であり、あくまで知事をお呼びしている」と唐突な話に困惑しているのが実情です。
「あくまで知事をお呼びしている…」川勝静岡県知事 県内市長への“リニア試乗呼びかけ”にJR東海困惑、2022/10/5 20:09配信、静岡放送
知事を読んでいる視察に、他の人を独断で呼ぶ姿勢
これは、首長として適格がないのかもしれない。
自分のアピールの場ができるなら何でも使おうという図太さなのかもしれないが、さすがに発言をする際は、前もって段取りはするべきだろう。
川勝知事は結局自分の任期中は、リニア工事の許可はする気はないだろうし、JR東海に協力する気はさらさらないのだろう。そもそもがそのスタンスであるのだから。
単に頑固なのかもしれないが。
9月22日に、リニアが遅れているのは神奈川県のせいだと発言したように、結局自分自身の正義のためには動いていると見せたいのだろう。自分は協力してるとでも言いたいのだろうか。
ただでさえ仲が悪いJR東海に、自ら喧嘩を売りに行っておあいこだとでもいうのだろうか。
拒絶するならすればいいのに、中途半端
水問題があるのは事実であろうし、知事であるのだからそこに懸念を示すのは何ら悪いことではない。
そう。別にそこが悪いわけではないのだ。別に、許可する気がないならそういえばいいのだし、自分の任期中に認可することはないといってしまえばいいだけの話だ。
それなのに、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会に突然加盟したいといい始め、静岡県のせいで遅れているのではなくて、神奈川県のせいで遅れているといい始める。
東京名古屋間で開業するとしか言っていないのに、「部分開業」を勝手に言い始める。別に静岡県の事業でもないのにだ。
川勝知事は8月9日の「期成同盟会」総会で「2027年品川―名古屋間の開業、2037年大阪までの延伸開業を目指す同盟会の立場を共有する」「リニア整備の促進を目指してスピード感を持って課題の解決に取り組む」と表明した。
ところが、関東車両基地の視察で、川勝知事は「2027年品川―名古屋間の開業を目指す」立場を「現実的でない」とあっさりと反故にしてしまい、さらに、神奈川―山梨間の「部分開業」という独自の目標を明らかにした。
リニア期成同盟会にけんか売った静岡知事の詭弁、東洋経済オンライン、2022/9/27 4:30、https://toyokeizai.net/articles/-/619305?page=2
結局、もともと混乱を生ませたいだけであって、自分の言い分を正当化したいだけなのだろう。彼の言動はそうとしか思えない。
反対の立場なら毅然と反対をし続けた方がまとも
中途半端は良くない。期成同盟会に”後から”参加したのに、違う意見を勝手に言い始めたり、勝手に試乗会の参加を呼び掛けたり、神奈川県の責任など持ち出したりする必要などないのだ。
静岡県が川勝知事を選び、彼はリニアの静岡県工区は、水問題が解決しなければ認めないという立場は明確のはずだ。もちろんその水問題は、大体数に影響するものでもないという意見があるのは事実だが、彼は反対なのだ。
なら、正々堂々と反対を貫いていただきたいものだ。
それなのに、中途半端に首を突っ込みかき回し、他の人のせいで遅れているように見せかけたがるのは、少しばかり小さい男だと思ってしまう。
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