少ないか多いかで言えば多い方という結論になりそうではあるが、実際のところどうであるか見てみよう。
この記事では、死亡だろうが、辞任だろうが、罷免だろうが気にしないことにします。(事実上の更迭とか、罷免でも結局辞表を出していると「辞任」という記録しか残らないのでニュースを見ないといけないので面倒。スライドするために同日が2人やめようが”免職”しているのであればカウントしている。)
退陣に追い込まれる内閣は更迭が多い
自明の話ではある。
例えば麻生内閣は、
財務大臣(09/2/17免職)
総務大臣(09/6/12免職)
国会公安委員長・内閣府特命大臣(09/7/2免職)
内閣府特命大臣(09/7/2免職)
国交大臣(09/9/28免職)と、5人が免職となっている。
鳩山由紀夫内閣も、
財務大臣(10/1/7)
内閣府特命担当大臣(10/1/7)
内閣府特命担当大臣(10/1/12)
内閣府特命担当大臣(10/2/10)
内閣府特命担当大臣(10/5/28)と、5人が免職となっている。
短命内閣は制度上存在するので単純に比較できるものではないが、数か月しかない内閣を除けば基本的に1人はやめている。近年の数を見るに2~3人ぐらいが平均になるのかもしれない。
小渕政権以降で入れ替わりが多いのは上記で上げた2内閣である。次いで、菅直人内閣、菅直人第2次改造内閣、安倍内閣が4人変わっている。(安倍内閣の1人は自殺の変更を含む)
安倍内閣を除くと、結局そんなに長い間内閣を継続しているわけでもないが、4人以上辞める内閣は危険信号といってもいいのかもしれない。
1か月に3人は多いのか
先にも上げたが、鳩山由紀夫内閣は1月7日に1人辞任したことに伴い、もう1人をスライドするために辞任。1月12日に1人が辞任をした。そして、2月10日にポストができたことに伴い、1人がスライドするために辞任している。
数字の上では辞任がほぼ1か月で4回起きてはいる。もちろんスライドのためなので実質2回といってもいい。
第4次安倍第2次改造内閣でも10月25日、10月31日に1人ずつやめている。
1か月が別件で3人が辞めるというのは、多いのは事実といってもいいだろう。とはいえ、短期間に複数人が辞めるということに限って言うのであれば、1か月に2人までは割とあるような気がしてくるところではある。
ただ方針がぶれているのは確か
辞めないといってやめるのは政治の世界でよくはあることだが、国民から見ると冷めて見えるのは確かだ。その感覚は残念ながら政治家の方には内容で残念なところではあるが、そういうもんなんだろう。
安倍氏の事件を受けて内閣改造をしたわけで、人選を精査することは可能だったように思う。選挙後に3日だけ臨時会を開いて、その後に改造をしたわけだ。そこから2か月国会は開かれなかった。別に誰も早急に改造を求めているわけでもないし、2か月もあえて期間を明けるぐらいならそこで精査して改造をしてもよかっただろう。
もちろんほかに事情はあるだろうが、そう見えてしまうということに気が付かないものなのだろうか。
問題を見つけられて、とどまって、結局更迭を繰り返すだけであるとやはり岸田内閣はもうあまり長い猶予は残されていないのかもしれない。
まとめ資料
灰色セルは1日ぐらいの短期間代理
赤色セルは死去(自殺)
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